子どもの発達に心配があるとき、医療機関や発達支援センターで「発達検査を受けてみましょう」とすすめられることがあります
でも「発達検査って具体的にどんなことをするの?」「子どもは嫌がらないかな?」と不安に思う方も少なくありません
発達検査は、子どもの得意・不得意を客観的に知るための大切なツールです
ここでは、代表的な発達検査の種類や内容、受けるときの流れについて分かりやすくお伝えします!
発達検査とは?
発達検査とは、子どもの「発達の状態」を客観的に評価するために行う心理検査の一つです
「言葉」「運動」「認知」「社会性」などの領域ごとに、今どのくらいの力があるかを調べます
検査の目的は「発達障害かどうかを判定するため」だけではありません
むしろ その子が得意なこと・苦手なことを整理し、支援や教育の方法を考えるため に活用されます
よく使われる発達検査の種類
発達検査にはいくつか種類があります
年齢や目的によって使い分けられるのが特徴です
① 新版K式発達検査
- 日本で広く使われている発達検査
- 0歳から成人まで実施可能
- 「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の3つの領域を評価
- 遊びを通して課題を行うので、小さい子でも受けやすい
② WISC(ウィスク)
- 5歳から16歳までを対象とした知能検査
- 全体のIQだけでなく、「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」に分けて詳しく評価できる
- 学習面の困りごとや得意不得意を把握するのに有効
③ 田中ビネー知能検査
- 幅広い年齢に対応できる知能検査
- WISCに比べて簡便に実施できる場合もある
④ その他
- 発達年齢を簡便に測る「遠城寺式発達検査」
- 幼児の認知や言語を評価する「PVT-R(絵画語い発達検査)」
実際にどんなことをするの?
発達検査の内容は検査の種類によって違いますが、よくある課題をいくつか紹介します
- 積み木を見本通りに並べる
- 図形を見て同じものを選ぶ
- 言葉の意味を答える
- 数を数える、簡単な計算をする
- 絵を見て「何をしているところか」を説明する
- ひらがなや数字を書く
小さい子の場合は「型はめ」や「積み木遊び」など、遊びに近い形で行われることも多いです
検査者が「これはできるかな?」と声をかけながら、子どものペースに合わせて進めていきます
検査を受ける流れ
一般的には次のような流れになります
1. 面談・聞き取り
保護者からこれまでの成長や困りごとを詳しく聞く
2. 検査の実施
検査者(心理士など)が子どもに課題を提示して進める
3. 結果のまとめ
得点を整理し、同年代の子どもと比べてどのくらいかを評価
4. フィードバック
結果を保護者に伝え、今後の支援や教育の方向性を相談する
発達検査を受けるメリット
- 子どもの得意・不得意が客観的にわかる
- 学校や園に配慮をお願いする材料になる
- 支援や療育の方向性を立てやすい
- 保護者が「なぜうまくいかないのか」を理解しやすくなる
注意点とよくある誤解
• 1回の検査だけで全てが決まるわけではない
子どもの体調ややる気で結果が変わることもあります
• IQや発達年齢はその子の価値を示すものではない
あくまで支援の参考となる一つのデータです
• 診断と検査は別
発達検査の結果だけで診断が下りるわけではなく、医師の診察や観察とあわせて判断されます
まとめ
発達検査は「できる・できない」をジャッジするためのものではなく、子どもが安心して学び、生活できるようにするための手がかりです
- 新版K式、WISC、田中ビネーなどさまざまな種類がある
- 課題は遊びに近いものから学習的なものまで幅広い
- 結果は診断だけでなく、支援方針や環境調整に活かされる
発達検査を受けることで、子どもの強みや可能性がより見えてきます
保護者にとっても「一緒に歩むための地図」を手に入れるイメージでとらえるとよいでしょう!


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