言葉の発達がゆっくりなお子さんに対して、不安を感じる保護者の方はとても多いです
「いつになったら話し始めるんだろう…」「何か支援が必要なのかな…」と感じたとき、できることはたくさんあります!
ここでは、作業療法の視点から「言葉を引き出すための感覚刺激や遊び」「家庭でできる工夫」を紹介します
ことばは単なる“音のやりとり”ではなく、体や心の準備が整って育っていくものなんです!
ことばの土台には「体の感覚」が大切!
言葉が出るには、聞いて理解する力・声を出す力・相手とやりとりする力などが必要です
でもそれ以前に、「姿勢を安定させる」「注意を向ける」「口や舌を動かすための感覚が育っている」など、からだの感覚の土台がとても大切なんです!
たとえばこんな感覚が関わっています:
• 前庭感覚(バランス):姿勢を保ち、注意を集中させやすくする
• 固有感覚(筋肉や関節の感覚):身体の動きを調整しやすくなる
• 触覚:口や手の繊細な動きに関係
これらの感覚がうまく働くことで、ことばを「引き出す準備」が整っていきます!
おうちでできる感覚あそび
日常生活に取り入れやすい、感覚の土台を育てる遊びをいくつかご紹介します!
• トランポリンやブランコで前庭刺激
ジャンプや揺れを楽しむことで、姿勢や集中が安定しやすくなります!
• ダンボール滑り台やクッション山を登る・下る
体全体を使った動きは、全身の感覚統合に役立ちます
• ハンモックや布に包まれてゆらゆら
包まれる安心感とバランスの刺激がことばの土台作りにぴったり!
• 手や口のマッサージ
手を優しく揉んだり、ほっぺや口の周りをマッサージすることで、感覚の気づきを促します
関わりの工夫でことばを引き出そう
感覚の土台が育ってきたら、次はことばを「使いたくなる関わり方」を意識してみましょう!
• 「どうしたい?」と聞くよりも、「これ?それ?」と選ばせて反応を引き出す
• 子どもが興味を持っているものに大人もリアクション!
楽しい気持ちがことばのやりとりのきっかけになります
• 遊びの中でことばを添える
たとえば「ジャンプ!」「もういっかい!」「ころころ〜」など、動きにことばを重ねてみてくだ
さい!
無理に「言わせる」のではなく、「気づいたら言いたくなっていた」という環境づくりがポイントです!
焦らず、楽しみながら向き合っていきましょう!
言葉の発達には個人差があります
ゆっくりな子もいれば、ある日突然ブレイクスルーのように言葉が増える子もいます!
保護者の方が「できることから」「日常の中で」サポートしていくことが、なによりの応援になります
専門家と連携しながら、焦らずその子のペースを大切にしていきましょう!
ことばは“気持ちや思いを伝える道具”です
土台となる感覚や関わりを整えることで、ことばは自然と引き出されていきます
お子さんの「話したい!」を育てるお手伝いとして、ぜひ今日からできることを一つ取り入れてみてくださいね!
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