お子さんがハサミや箸、えんぴつなどの道具をうまく使えずに困っている…そんな相談をよく受けます!
「手先が不器用なのかな」「練習すればできるようになるのかな」と悩まれる保護者の方も多いかもしれません
実は手の使い方には、いろんな発達の要素が関わっています
今回は、そんな「手の使い方」に注目して、どんな背景があるのか、どんな支援ができるのかを一緒に考えてみましょう!
「手を使う」って実はいろんな力が必要!
お子さんがスムーズに道具を使えるようになるには、いくつかの土台となる力が必要です!
たとえば…
• 体幹や肩の安定
• 手首や指先の動きのコントロール
• 両手をうまく協調して使う力
• 「力の加減」の感覚
• 見て・動かす力(視覚と運動の連携)
• 作業への集中力や見通し
こうした力がまだ育ち途中だと、道具の使い方も難しく感じることがあります!
こんな様子があったら、土台の力をチェック!
• えんぴつを強く握りすぎたり、すぐ手が疲れる
• ハサミでまっすぐ切れずにイライラする
• 片方の手だけで何とかしようとする
• 小さい物をつまむのが苦手
• 服の着脱やボタンが苦手
こういった様子がある場合、単なる「練習不足」ではなく、手の動きや感覚の土台がまだ発達途中というサインかもしれません!
どんなことを意識してサポートしたらいい?
● 無理に繰り返させない!
できないことを何度もさせるよりも、その前の段階に戻って、遊びの中で自然に力を育てていくのがおすすめです!
● 感覚を育てる遊びを取り入れる
手の感覚や操作を育てる遊びはとっても大事!
• 粘土遊び
• スポンジを絞る
• 紐通しやビーズ遊び
• 洗濯ばさみをつける・外す
• お箸でスポンジや豆をつまむ
遊びの中で指先の動きを楽しめると、意欲もアップします!
● 姿勢や体幹も見直してみる
机や椅子の高さが合っていなかったり、座る姿勢が不安定だと、手先の動きに集中しにくくなります
足の裏がしっかり床についていて、机に寄りかからずに座れているかもチェックしてみてくださいね!
できていない=悪いこと、ではない!
発達には個人差があり、「できる時期」もそれぞれです!
うまくできないからといって、焦ったり比べすぎたりする必要はありません
お子さんの今の発達段階を見極めて、合った関わりをすることで、自然と力が伸びていくこともたくさんあります!
困り感が強いときは専門家に相談も
手先の使い方がうまくいかずに日常生活でも困っていたり、苦手意識が強い場合は、作業療法士などの専門家に相談することも一つの方法です!
保育園や幼稚園、発達支援センターなどで相談できることもあるので、気軽に活用してみてくださいね!
おわりに
お子さんの「できない」は、成長のヒントがつまったサインでもあります!
できること・好きなことを活かしながら、少しずつ「やってみようかな」と思える環境づくりを一緒に考えていけたら嬉しいです!
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