「身につけるのがイヤ!」そんなときどうしますか?
朝の支度で「靴下はきたくない!」「帽子やだー!」と大泣きするお子さんに、困ってしまった経験はありませんか?
発達障害のある子や、感覚が敏感な子の中には、衣服の一部をとくに嫌がる場合があります
これは単なる「わがまま」ではなく、感覚の特性が関係していることも多いんです!
この記事では、作業療法士の視点から
靴下や帽子を嫌がる子どもにどう対応できるかを解説していきます
なぜ「靴下」や「帽子」を嫌がるのか?
子どもが特定の衣服を嫌がる理由はいくつかあります
1.感覚過敏
素材のチクチクや締めつけ感、縫い目のゴロゴロなどが強く不快に感じられる子もいます
とくに足先や頭は敏感な子が多く、靴下や帽子は刺激になりやすいアイテムです
2.こだわりや見通しの持ちにくさ
いつもと違う素材や新しい帽子に強い抵抗を感じる子もいます
特に発達障害のあるお子さんは「同じであること」「見通しがあること」が安心につながることも
3.気温や体温の感覚がズレている
自分の体温や気温を感じ取りにくく、「暑い」「寒い」の判断が難しい子もいます
暑く感じて脱ぎたくなっているのかもしれません
対応アイデア3選|子どもの「嫌」に寄り添う工夫
アイデア① 素材を選んでみる
- 縫い目が外側にある靴下やタグのない帽子を選ぶ
- 締めつけ感が少ないゆったりタイプを試す
- 綿100%など、肌にやさしい素材に変える
大人にとっては些細な違いでも、敏感な子には大きな差です
アイデア② 順番やタイミングを変えてみる
- 靴下は最後に履く/帽子は玄関でかぶるなど、流れを工夫
- 急がせず、遊びの延長で身につけられるように誘う
- お気に入りのぬいぐるみに靴下を履かせて一緒に支度する、などもおすすめ!
アイデア③ 「嫌」が強いときは無理せず代替案を
- どうしても無理なときは「今日は履かない/かぶらない」選択もありです
- 夏場なら通気性のいいサンダル、帽子が苦手なら日よけパーカーなどでもOK
「できないこと」より「どうすれば日常生活が送れるか」を考える視点も大切です
どこまで対応すればいい?判断の目安
毎回大騒ぎになる
日常生活に支障が出ている(登園できない、外に出られない)
感覚の困りごとが他にもある
こういった場合は、一度専門家(作業療法士など)に相談することもおすすめです
おわりに
靴下や帽子を嫌がる行動には、その子なりの理由や感覚があることが多いです
大人が「なんでこんなことで?」と感じることでも、子どもにとってはとても重要な違和感かもしれません
無理に慣れさせるよりも、「快適に過ごせる工夫」を一緒に探していくことが、安心につながります
ぜひ、できそうなところから試してみてくださいね!
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