最近、「うちの子、もしかして自閉症かも…」と感じる保護者の方が増えています
自閉症(自閉スペクトラム症:ASD)は、発達障害の一種で、社会性・コミュニケーション・興味や行動の偏りに特徴があります
ですが、「自閉症だからこうだ」という型にはまるものではなく、子どもによって表れ方は大きく異なります
ここでは、自閉症の特徴や見分けるポイント、家庭でできる支援の工夫を具体例とともに解説します!
自閉症の主な特徴
- 社会性の凸凹
• 目を合わせにくい
• 名前を呼んでも反応しないことがある
• 友達との関わり方が独特
例
- 友達が手をつなぎたがっても避ける
- 遊びに誘われても興味を示さず、1人で遊ぶ
- コミュニケーションの特徴
• 言葉の発達がゆっくり
• 会話のキャッチボールが難しい
• 言葉の意味を字義どおりに受け取りやすい
例
- 「これやって」と言われても理解できず、別の行動をする
- 冗談や比喩が理解できず戸惑う
- 興味・行動の偏り
• 特定の物や活動に強くこだわる
• 同じ行動を繰り返す(ルーティン行動)
• 変化に対して強く不安を示す
例
- 道順や食べる順番に強いこだわりがある
- おもちゃを並べて整列させることに夢中になる
- 感覚の凸凹
• 音・光・触覚に過敏または鈍感
• 感覚刺激への反応が他の子どもと違う
例
- 洋服のタグや布の感触を極端に嫌がる
- 大きな音や明るい光でパニックを起こす
- 痛みに気づきにくい
早めに気づくポイント
- 言葉や目線、表情の反応が同年代の子より少ない
- 社会性の学びがゆっくりで、友達関係が築きにくい
- 行動のこだわりが強く、変更に敏感
- 感覚過敏や鈍さが日常生活に影響している
これらは必ずしも「診断が必要」というわけではありませんが、日常生活で困難が目立つ場合は専門機関で相談することが重要です
家庭でできる支援の工夫
- 視覚的なサポート
• 絵カードや写真で行動の順番を示す
• タイマーで時間の目安を見える化
例
- 朝の着替えや歯磨きの順番を絵カードにして壁に貼る
- おやつや遊びの時間をタイマーで知らせる
- ルーチンを整える
• 毎日の生活リズムを一定にする
• 不意な変更を減らし、変化があるときは事前に伝える - 感覚への配慮
• 過敏な刺激を避ける(音・光・服の感触など)
• 鈍感な刺激が必要な場合は、安全に工夫して提供する
例
- 洋服のタグを切る、柔らかい布を使う
- 握る・押す・踏むなど安全な感覚遊びを取り入れる
- コミュニケーションの工夫
• 短い言葉・簡単な指示で伝える
• 言葉がまだ少ない場合はジェスチャーや絵カードも活用
• 成功体験を褒めることで自己肯定感を育てる
専門家への相談も視野に
- 発達相談センターや小児科で相談
- 必要に応じて心理士や作業療法士による支援
- 早期にサポートを始めることで、社会性や生活動作の習得がスムーズになる
まとめ
自閉症の特徴は、社会性・コミュニケーション・興味や行動の偏り・感覚の凸凹です
- 見た目だけではわかりにくく、子どもによって表れ方はさまざま
- 家庭でできる工夫として、視覚的サポート・ルーチン・感覚配慮・簡単なコミュニケーションが有効
- 専門家への相談も早めに行うと、子どもに合った支援が受けやすくなります
自閉症の特性を理解し、日常生活で少しずつ対応していくことで、子どもも保護者も安心して暮らせる環境を作ることができます!

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