ルールのある遊びが苦手な子への支援

行動

ルールのある遊びが苦手な子、実は多いです
「鬼ごっこが始まるとすぐに怒る」「すごろくで負けると泣き出す」
そんなふうに、ルールがある遊びにうまく入れない子は少なくありません
実はこうした困りごとは、発達障害のあるお子さんや発達がゆっくりな子どもたちにもよく見られる特徴です

でもだからといって「ルールを守れない=ダメ」ではありません
それぞれの子に合った関わりで、少しずつ楽しく参加できるようになることも多いんです!

なぜルールのある遊びが苦手なの?

ルール遊びが苦手な背景には、次のような特性が関係していることがあります:

● 状況の理解がむずかしい

「何をすればいいの?」「どこまでがOK?」
 ルールが曖昧だったり、他の子の動きが速すぎると、ついていけなくなってしまいます

● 順番や勝ち負けに敏感

「自分の番が終わったあと、待つのがつらい」
「負けると我慢できない」
そういった思いが強く、感情のコントロールが難しい場合もあります

● 柔軟な切り替えが苦手

「前はこうだったのに、今日はルールが違う…!」
こうした変化に混乱して、うまく遊びに入れない子もいます

ルールに入る前に、土台をつくる関わりを

ルールがある遊びに入りやすくするには、いきなり指導をがんばるのではなく、その子が安心して過ごせる環境をつくることが第一歩です

● 「見通し」を持たせる

今日の遊びはどんなものか どんなルールで、どうなったら終わりか などをあらかじめ伝えると、安心して取り組めます
絵カードや口頭説明、遊びの流れを見せるなど、その子に合った方法で「先がわかるように」してあげましょう

● 「勝ち負け」にこだわらない工夫も

勝敗がつく遊びでは、まずは勝ち負けを気にせずに楽しめるルールに変えるのも手です

例:ゴールできたらみんなで拍手 時間内に何回できたかを競う(でもみんな成功!)

「やったね!」「できたね!」という体験を積み重ねることが、ルールを受け入れる第一歩になります!

少人数・見本つきの遊びから始めよう!

集団の中でいきなりルールを守るのは、ハードルが高すぎることもあります

まずは…
大人と1対1でやってみる 2〜3人の少人数で試す 最初は「見るだけ」もOK

「わかる」「できる」「たのしい」を少しずつ積み上げていきましょう!

おわりに

ルールのある遊びが苦手な子に対して、つい「守らせる」ことを優先したくなる場面もあります

でもその前に、「この子はどう感じているか?」「どこが難しいんだろう?」と子ども側の視点に立ってみることが、なによりの支援になります

子どもが安心して「やってみたい」と思えること
それがルールのある遊びに踏み出すための一歩になります!

コメント

タイトルとURLをコピーしました