ボタンがなかなか留められない
時間がかかって途中で諦めてしまう
朝の身支度が毎回バタバタになる…
そんな悩みを感じている保護者の方は、実はとても多いです
「まだ慣れていないだけかな」
「練習すればそのうちできるようになる?」
そう思いつつも、毎日の生活の中でうまくいかない場面が続くと、親も子も疲れてしまいますよね
でも、ボタンが留められない背景には、単なる練習不足だけではない理由が隠れていることもあります
今回は作業療法士の視点から
ボタンが苦手な子どもに対して、家庭で無理なく取り入れられる練習アイデアをご紹介します!
なぜボタンが留められないの?
ボタン動作は、実はとても複雑な動きです
- 指先を細かく動かす力
- 両手を別々の役割で使う力
- 目で見た位置に手を動かす力
- 服の感触やボタンの硬さへの慣れ
こうしたいくつもの力が組み合わさって、はじめて「留める」という動作ができます
そのため、
「不器用」「やる気がない」
というわけではなく、まだ体の準備が整っていないだけというケースも少なくありません
いきなり服で練習しなくてOK
ボタンの練習=洋服を着てやる
と思われがちですが、実はそれが一番難しい場面です
特に朝の忙しい時間帯は、
- 時間に追われる
- 失敗すると焦る
- 注意されやすい
と、子どもにとって「うまくいかない体験」になりやすい状況です
まずは、落ち着いてできる場面で
「ボタンの動きそのもの」に慣れるところから始めるのがおすすめです
家庭でできる練習アイデア①
大きい・留めやすいボタンから始める
最初から小さなボタンに挑戦する必要はありません
- 大きめのボタン
- 穴が広いもの
- 柔らかい布
こうした条件がそろうだけで、難易度はぐっと下がります
エプロンやパジャマ、練習用の布などを使い、
「通す→引く」動きだけを経験できれば十分です
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ボタンも大きく遊びながら練習できます!
家庭でできる練習アイデア②
両手の役割を分けて伝える
ボタンが苦手な子の多くは、
「両手を同時に使うこと」に戸惑っています
- 片方の手で布を押さえる
- もう片方の手でボタンを動かす
この役割を、言葉でシンプルに伝えてあげると分かりやすくなります
「こっちの手はおさえる手」
「こっちの手は動かす手」
と、手の役割をはっきりさせるだけで、動きが安定する子もいます
家庭でできる練習アイデア③
横に並んで一緒にやる
正面から教えるよりも、横に並んで同じ向きでやる方が、子どもは真似しやすくなります
大人が実際に手元を見せながら
「こうやってるよ」と動きを見せることで、
言葉だけの説明よりも理解しやすくなります
環境を変えるだけでも楽になる
練習以前に、環境を少し変えるだけで楽になることもあります
- 服の素材が硬すぎないか
- ボタンが小さすぎないか
- 留める数が多すぎないか
最初は
「一番下の1個だけ」
「今日はここまででOK」
と、ハードルを下げることも大切です
「できた」を積み重ねる関わり方
ボタン練習で一番大切なのは、
成功体験を積み重ねることです
全部できなくても大丈夫
今日は1個できたらそれで十分
うまくいかなかった日は、無理にやらなくても構いません
「また今度やろうね」
その一言が、次につながることも多いです
まとめ
ボタンが留められないのは、決して珍しいことではありません
その子なりのペースで、体の使い方を覚えていく途中なのです
服での練習にこだわらず
遊びや生活の中で少しずつ経験を重ねていくことで、
「できた」という感覚は必ず育っていきます
焦らず、比べず、
その子の「今」に合った関わり方を大切にしていきましょう!

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